暮らし再興の歩みを振り返りました! | 閖上地区まちづくり協議会

暮らし再興の歩みを振り返りました!

投稿日:2020.01.22

2020年1月19日(日)の13:30から15:30にかけて、増田公民館第一研修室にて閖上出身者を招いた対話イベントを行いました。

ご登壇いただいたのは、相澤太さん、出雲隆さん、佐々木洋さん。みやぎ連携復興センターの高橋若菜さんを進行役に、4点に焦点を絞ってお話を伺いました。

  1. ①震災当時のこと
  2. ②心に残っていること
  3. ③暮らし再興の歩み
  4. ④伝えたいこと

 

<対照的な事業再開までのプロセス>

水産加工業に従事する相澤さんは、震災後まもなく静岡の水産加工業でお世話になることを決め、「いつか閖上のまちに戻ってきて水産加工業で盛り上げる」という想いを持って、2011年4月に閖上の地を離れます。それから東京で営業の仕事の経験を重ね、2017年8月に住まいも生業も閖上での再建を果たしました。

一方、造り酒屋に従事する佐々木さんは、津波の被害があまりヒドくなかった自宅を、商店街再生のための拠点として開放し、翌12月に内陸にできた仮設商店街での再建に漕ぎつけます。そして2019年10月にようやく酒蔵を再建して閖上に戻りました。

<情報を集めて自らが決断>

震災の年の12月に避難所生活から仮設住宅への生活に移った出雲さんは、お子さんを二人と夫婦の4人暮らしでした。再建できる時期や場所についての様々な話が飛び交っていた中、子どもが成長するとともに早く住宅を建てなくてはいけないという想いが募っていきます。仮設商店街が建ったあたりの地域で、ふと潮の匂いを感じ、海のそばで生まれ育った人間として、この場所で再建することに決めたそうです。

<伝えたいこと>

相澤さんは自分の行動を振り返ってみて正解だったことの第一は「逃げること」。再興に向けて大事なことは「気持ち」。これさえあれば仲間も集まってくる。
出雲さんからの備えで大事にして欲しいメッセージとしては、いかなる状況でも命を守ること、家族と話し合っておくこと、そして、広く仲間を持っておくこと。
佐々木さんからは再興に向けた「心構え」が大事だということ。頑張れる人たちが繋がってつながることで、頑張れない人をも引っ張っていくことができる。

会場からは「下余田から援助で亡くなった方もいた」というお話や、「復興当初の方針で描いた通りのいい街になったのか」という問いかけがあり、非常に中身の濃い対話となりました。

さまざまなテーマでの振り返りは今後も必要かと思いますが、伝承の足がかりは確実に見つかった企画でした。

 

また、名取市図書館に展示した震災関連書籍や航空写真・定点観測写真、そして震災以降の年表には多くの方々が足を止めてご覧になっていました。年表には「皆様の“歴史”を教えて下さい」というコーナーを設け、ポストイットで書き込んでもらう形をとりましたので、記入いただいた内容をご紹介します。

・2011年 3ヶ月後に第2子が生まれました。第1子は震災を体験しました。本当に大変だった!
・2014年 家を名取にたてました
・2014年 復興公営住宅に入居しました
・2017年 12月3日 閖上に新しい家を建てました
・2019年 3月に長男が生まれました。震災を知らない世代ということです

市民の暮らし再興の中でキッカケになった出来事や忘れられない事象が残されていました。ご協力ありがとうございます。